地域住民の生活と密接な関係がある道路整備や交通ルールづくりは、関係者が多岐にわたり、住民間の利害の対立が生じるなど、複雑な調整が求められることが少なくありません。そのため、静穏化や歩行者の安全確保に向けた道路交通施策を進めるに当たっては、住民と行政との間で、さらには住民相互間で地域の現状や課題を共有し、どのように解決を目指すかについて合意形成を積み重ねていく必要があります。住民参加と合意形成を図る際には、従来の自治会・町内会といった地縁型住民自治組織のほかに、学校、PTA、企業等の多様な主体から構成される協議会型住民自治組織を活用することが考えられます。

そこで、第21回都市政策研究交流会では、平成28年度「都市自治体のコミュニティのおける市民参加と合意形成に関する研究会」の研究成果に基づき、道路交通分野における市民参加と合意形成の取組みに焦点を当て、学識者による講演および実務担当者による事例報告を行うとともに、参加者との質疑応答、意見交換をとおして、考える機会を提供します。

【参考情報】

平成28年度「都市自治体のコミュニティのおける市民参加と合意形成に関する研究会」報告書

『都市自治体における市民参加と合意形成－道路交通・まちづくり・コミュニティ－』

13:30　開会

13:35～14:20　基調講演

埼玉大学大学院理工学研究科准教授　小嶋　文　氏

14:20～14:50　事例報告①

世田谷区　交通安全自転車課　交通安全担当係長　福島　恵一　氏

14:50～15:20　事例報告②

新潟市中央区役所　建設課　まちづくり担当主査　木原　寿明　氏

15:20～15:35　休憩

15:35～16:25　質疑応答・意見交換

16:30閉会