財政危機下の自治体経営(ブックレット9)
財政危機下の自治体経営(ブックレット9)
A5版 117p
完売いたしました
このブックレットは、(財)日本都市センターが全国の都市自治体関係者を対象に平成15年7月11日実施した第5回都市経営セミナーでの基調講演、事例報告及びパネル・ディスカッションの内容を取りまとめたものです。セミナー当日は、市長、議員、職員等、320名を超える全国の都市関係者等が参加し、熱心な意見交換が交わされました。
今回の都市経営セミナーでは『計画・予算・評価の連携と参加の役割を考える―財政危機下における自治体行財政運営の新たな視点』をテーマといたしました。現在、わが国は非常に厳しい財政状況や少子・高齢化に直面するなかで、国、地方ともにこれまで以上に効率性に配慮した行財政運営の重要性が認識されています。今回の都市経営セミナーでは、このような財政危機下における自主・自立的な行財政運営の促進の視点から、計画的な行財政運営、予算制度改革、評価システムの動向、それらを支える参画の役割を検討するべく、上記のテーマを取り上げました。
当日の基調講演、事例報告及びパネル・ディスカッションでは「行財政運営の効率化」と「市民参画」という2つのキーワードを中心に議論されるとともに、そのための具体的な方策が検討されました。この2つのキーワードは、今日の自治体運営上の重要なポイントとなっております。この2つの取り組みが両々相俟ってこそ、効率的且つ効果的な行政運営に結びつくということが、今回のセミナーの主張となっています。
最後に、基調講演をいただいた森田朗東京大学大学院法学政治学研究科教授、パネル・ディスカッションのコーディネーターを務めていただいた古川俊一筑波大学社会工学系教授をはじめとして、パネリストの方々、事例報告を担当された自治体職員の方々に改めてお礼を申し上げるとともに、このブックレットが全国の自治体関係者はもとより、住民組織の方々、そして、広く市民各位にも活用されることを期待しています。
第1部 基調講演
「財政危機下における自治体行財政運営の新たな視点」
東京大学大学院法学政治学研究科教授 森田 朗
第2部 事例報告
Ⅰ.「横須賀市における計画策定から評価、改善までの経営サイクル」
―行政経営システムの構築を目指して―
横須賀市企画調整部企画調整課主幹 野間 俊行
Ⅱ.「多治見市の計画・評価・予算―制度改革の取り組み―」
多治見市健康福祉政策課長 水野 髙明
第3部 パネルディスカッション
「計画・予算・評価の連携と参加の役割を考える」
1.はじめ
2.計画への市民参加とフォローアップ
3.対話と自治体計画
4.草加市における計画と予算そして行政経営改革の取り組み
5.地方行政経営の視点と論点
6.参加と効率的な行政管理をどのように組み合わせるかを考える
7.会場との意見交換
8.おわりに
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