報告書

都市の安全を考える -コミュニティの犯罪予防と自治体の取組み- (ブックレット8)

都市の安全を考える -コミュニティの犯罪予防と自治体の取組み- (ブックレット8)


A5版 71p
完売いたしました

 

市民生活の安全・安心の確保は、行政の最重要課題の一つとなってきている。これまでも警察による犯罪対策を中心とした取組みがなされてきたが、犯罪の多様化や発生件数の増大などにより警察だけで対応することが難しい状況になりつつある。また、近隣地域に対する住民の関心が減少する中で、犯罪の防止等地域の安全・安心の確保における地域、コミュニティの機能が減少しつつあり、これをどう回復していくかが問題となっている。そして、これまでの発生した犯罪への対応に加えて、犯罪の未然防止の取組みが注目を集めるなど、市民に身近な行政主体である都市自治体が、住民生活にとって最も重要な「まちの安全」において果たす役割が大きな課題となっている。

 

このような認識から、当センターが平成8年から毎年、その時々の都市政策上の課題等について理解を深めるため、当センターの役員市の企画担当課長を対象に開催している「企画担当課長会議」の今年度のテーマを『都市における安全を考える』とした。本ブックレットは、本会議の内容等を取りまとめたものである。

 

会議では、立正大学文学部の小宮助教授に、英国の事例紹介等を踏まえながら、まちの安全を確保するために都市自治体が行うべきことについてご報告いただいた。また、春日井市の三ツ井主幹、廿日市市の藤井課長補佐からまちの安全・安心を確保する先進的な取組みについてご報告いただいた。本ブックレットの第1部は、これらの報告内容をとりまとめたものである。また、第2部では、参加者と前記報告者との意見交換を論点整理としてとりまとめるとともに、当会議のために行った「まちの安全確保にむけた取組等に関する調査」の結果を収録している。

 

本ブックレットが全国の自治体関係者はもとより、広く市民各位にも活用されることを期待いたしたい。

 

第1部 都市の安全を考える

 

1.『コミュニティの安全と都市自治体の役割』

~イギリスとの比較、地域の安全コーディネーターとしての都市自治体~

立正大学文学部助教授 小宮 信夫

 

2.『春日井市安全なまちづくり協議会の取組み』

~市民の市民による市民のための安全運動~

春日井市総務部市民安全課主幹 三ツ井 健幸

 

3.『安心・安全のまちづくり』

~地域のコーディネーターとして~

廿日市市市民部自治振興課課長補佐 藤井 昭二

 

第2部 安全なまちづくり

 

1.安全なまちづくりにおける論点

2.まちの安全確保にむけた取組等に関する調査

[資料] アンケート調査票と集計結果

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